タケゴリと2人旅

2006 05 16

column_060516.JPG

前回のコラムからまたちょっと間をあいてしまったけど、(sorry!) 今回はうちの父親、タケゴリについて書こうと思う。

タケゴリとは 父、タケシ が ゴリラ に 似ている ということで、「タケゴリ」というニックネームをつけた。

ワタシの友達なかではみんな「タケゴリ」のことを知っている。

実は某サイトで日記みたいなの書いてたんだけど、これ、リナリナwebにのせたほうがいいよ!って意見が結構あって、改めて書いき加えたりしてのせることにした。

2月に法事があって、父親の実家、九州、大分、日田に帰ったときの話。ちょっと長いので、読みたくない人はよまんでよかよ。(九州弁)

法事のため、タケゴリの実家、日田へ行ってきた。姉と私は忙しいから私たち姉妹はいかなくていいと言われていてお母さんが行くはずだったけど、 私が引いた風邪が母親にうつったようで、母がダウン。 その代わりに私が行くことになった。

出発も私がノロノロしているので、時間ギリ、家を出て、山手線は別の車両にのって、私は本を読み始めた。なぜか浜松町と田町がいつも頭の中で逆にインプットされている私は案の定、田町まで行ってしまい、タケゴリからの電話であわてて降りて逆の電車に飛び乗った。 

つーことで、羽田にギリについて、搭乗した。

タケゴリと2人で出かけることって無い。だからあまり会話もしないで私は本を読み始めた。

ちょっと前、ミッチョ(PPC)が リリーフランキーの最新本を読んで号泣した。と 言っていたので、飛行機の中 暇だからと前日にその話題の本「東京タワー」を買ってみた。そして読んでいくうちに、あっという間に福岡空港へついた。

福岡空港について、タケゴリと向かい合ってラーメンライスを食べた。その後、私は地下鉄で天神へ、タケゴリはバスで日田へと別れた。

アップルストア天神の下見と、ビームスの下見を終え、天神バスターミナルからバスに乗り、田舎へつく間 また本を読んだり寝たりして、20時前についた。 その間、号泣が何度もあり。

次の日 朝早くから起きて10時前に親戚が集まり、お坊さんが来て一周忌をした。お坊さんはかなりおじいちゃんだけど、ナイスな声でお経がステキだった。

日田はかなり田舎だと思う。土曜日なのに車も人も少ない。

こんなことを言っては失礼かもしれないが、よくこんな田舎から東京へ出てきたもんだ と あまり来ないけど、来る度につくづく思う。

タケゴリは3歳くらいでタケゴリのお父さんが病気で死んだ。 筑豊で働いていたようだ。肺を悪くして亡くなったらしい。

だからお母さん(おばあちゃん。今回一周忌)と歳の離れた2人のお姉さんと暮らして育った。カナリ貧乏だったと思う。おばあちゃんも2人のお姉さんも生活の為に必死で働いた。

おばあちゃんはキレイな人だったので、再婚してもよかったのだけれど、亡くなったダンナをとても愛していた。だから再婚しなかった。

タケゴリは地元の高校を出て就職した。でも、やっぱり大学に行きたい! と 仕事をすぐ辞め、上京し、御茶ノ水の駿台予備校に入った。

お金がないので、昼間は設計事務所で働き、夜は予備校。そして1年後、受かった大学が「電気科だったから」と受かったのにこれまたやめた。じゃあなんで受けたのかよくわかんないけどNGしてまた浪人。

翌年某大学の建築科に受かったものの、もちろん受験したのは夜間の2部。 昼間は設計事務所で働き、夜学校に行き、昔の2部なので5年間その生活をした。予備校時代からずっと働く&勉強がセットの人生で 今もそれは かわらない。よく働き、よく勉強する。

そんなタケゴリと今回のこのリリーさんの本は少しダブってしまった。

この本はまだ全部読み終える前に、もうガンガン泣いてしまった。

リリーさんが筑豊や小倉出身なのも、別府の学校に行っていたのも、複雑な家庭事情なのも、その本を読むまでしらなかった。

この本 と リアルに今の自分の事 が 重なっていて びっくりした。

今回の旅と、何の因果か、偶然か ぴったりの本だった。

法要なので、天領の川沿いのホテルで親戚ミンナでご飯を食べた。

あんまり九州にいかないのでよくわかんなかったし

いままで深く話さなかったけど、みんないい人だ。

東京では「普通」なことも ネタになり ゲラゲラ笑う。

普段面白いと思ったことが無い話も 今回は面白いと感じた。

みんな温かく、素朴だけど、みんなそれぞれステキだった。

タケゴリもいい人に見えた。

そして、とても素朴で楽しい時間だった。

今回のこの タケゴリと二人旅 になってしまった意味もなんとなくわかったような気がする。

今、思うとこの2日間タケゴリは私のことを「ちゃん」づけで呼んでいた。チャンをつけて呼ばれたのはかなり久しぶりでキモかったけど、タケゴリ的に気分が上がっていたんだろう。

タケゴリと私には共通点がない。

お母さんのようにアートの話や服や日常の話は言ってもわからないので話さない。 だって、タケゴリはギャグを手帳にメモったりする人だ。そのくらい真面目なのだ。

だけど今回で ただ共通点はあたりまえに「親子」であるんだと カナリ実感した。

だから これからは もっと タケゴリと 「身内ネタ」で盛り上がろうと思う。

そして、タケゴリと二人旅も悪くないので、もっと行こうと 思った。

次は温泉とか 行ってもいいかなと思う。

そんな感じで。 シクヨロ。

thanks dad, thanks all,