このまえいきなり尾てい骨が痛くて、やっと治ったと思ったら今度は耳が痛いわけ。一難去ってまた一難。師走ね。さて先日、見えないちから についてのダイアリーを書いたんだけど、ダイアリーを読んだいろんな方からメッセージいただきました。どうもありがとう。最近ちょっと多忙気味でこのダイアリーも毎日はアップできないんだけど、できる限りこまめにアップしていくので、引き続きよろしくです。今日はまたそれの続きで真面目な日記だけど。
某病院でのリナリナのミニライブは回を増すごとに増えているんだ。マイクとか何にもないから私もあんまり人が多いと正直辛いんだけど、笑。だって結構かなり大きい声でやらないとじゃん?笑。インストの曲とかやっても後ろまで聴こえないんだよね。それでもすごい楽しみにしているようで、時間前にスタンバイしている患者さん、付き添いの家族の方、PTの先生、たくさん待ってくれているから。だから心をこめてやっているんだ。
今日はまた違う人のエピソード話すよ。何の疾患で入院されている人かわかんないんだけど、身体のマヒもあるようだけど、最近は頑張って歩行しているんだけど、その人、たぶん30代?40代?かな。メンヅの方だけど、すごく感情が繊細なんだろうね。演奏が始まるとガンガン涙されちゃうんだけど、男泣ってわかる?その分野のワンワン泣いちゃうバージョンのほうね。それでも泣きながらライブが終わるとすごい楽しそうなんだ。だからそれでいいよって思うよ。すっきりするんだったらそれでいいし、ガンガン泣いてもホスピタルライフもそこそこ楽しいぜって思ってくれればうれしいし。トータル的に心も身体もリハビリ中なんだよね。
音楽にはとても優れた力があって、とくに遷延性意識障害の重度の人には音楽が一番いいと思う。遷延性意識障害っていうのはわかりやすくいうと昔で言う植物状態に近い人のこと。医者にも「もう無理」と言われて家族も心を閉ざしちゃう人、たくさんいるんだけど、私のこのライブで、遷延性意識障害の重度の人でも、音を聴いて、歌を聴いて、やっと目を開けてくれた人もいるし、頬が少し上るようになった人もいるし(気分は一緒に歌っているんだと思う)、いろんな症状が多岐にわたって、個人差はあるけど、回復に向かう人、いっぱいいるんだ。
健常者から車いす生活の障がい者になっちゃって、心を閉ざしちゃって誰とも口をきこうとしない人もたくさんいるんだけどさ。目も合わせてくれないんだ。あいさつしても帰ってこないんだけど、こないだはやっと一緒に、私の曲、歌ってくれたんだ。「うれしい、かなしい、さみしい、楽しい」「逢いたい、切ない、恋しい、優しい、」ってね。そうだよね。言葉をつないでいけばきっと未来は明るい。今は冬だけど、過去ではなく、現実を、今、と、ちゃんと向き合えば、きっとそれぞれの、春が、明日が、やってくるわけだからね。そう思うよ。ワタシもがんばるよ。
TOPの写真は知人のゴモさんのblogでアップされていたとあるサイトから。このサイト、両方すごくいいよ。でわでわ。
見えないちから2
2009 12 17