ようやくアルバムが出来ました。Merry Christmas From LinaLina 嬉しかったです。とても急でしたが、きっと神様が味方してくれたおかげ、参加してくれた、協力してくれた方々のおかげで出来上がりました。是非聴いていただきたいです。
本当は昨年にChristmasアルバムを作る予定でした。でもちゃんと誰かにプロヂュースしてもらいたいとずっと思っていました。山陰にいる友人の持田陽平さんから「きっとここがりなちゃんにぴったりのスタジオだし、ミュージシャンでエンジニアも出来る彼も最高だよ!絶対に合うよ!」 とのおすすめで当時、入間の米軍ハウスでguzuriを営む笹倉慎介さんを紹介してくれました。紹介というかオススメしていただきました。そこから笹倉氏について掘り下げて、ああ、この人ならきっと上手に私を調理してくれるだろうし、きっと「質」みたいなものもわかってくれると確信しました。なので、笹倉氏に連絡を取ろうと思っていました。
私が好きなミュージシャン、尊敬する音楽家はたくさんいますが、「こんなアルバムが作りたい!」というのは、誰もが持ち合わせていることでしょう。雰囲気がいい、楽曲がいい、なんとなくこの感じがいい。言葉では伝えきれない何かがあって、「自分もこうなりたい!」と思うことは、表現する人間にとっては当たり前のことです。
ここ10年の間、数々のミュージシャンの作品の中でずば抜けて大好きな作品があります。“HOME AGAIN” by Michael Kiwanuka (apple) このアルバムが最高によくて、アルバム全体の質感、アナログのような雰囲気。楽曲も素晴らしいけど温かみのある仕上がりに、どんなスタジオで、どんなマスタリングなのか、とことん調べたことがあります。結果は、アイルランドにある、とあるエンジニアのホームスタジオで全部収録、そしてそのエンジニアがプロヂュースも兼ねているとのことでした。ああ、やっぱりトータル的に全部1人の人がやっているからこのまとまりなんだ、と。だから自分も次に作品を作るときは1人の方に録音からプロヂュースまで全部お願いしたい、という思いを抱いていました。
2019年の初冬に笹倉氏にコンタクトを取ろうと試みました。しかしコンタクトを取る前に入ってきた情報には 「これからは自分の制作に集中するので他のアーティストの録音はしばらく受けない」という内容でした。ああ、残念。今年はダメなんだ。またいつかのタイミングがあるに違いない、と、断念しました。
今年に入って、みなさんも感じているように、世界的に大変なことが起きました。私は2月にサザン関口さん主催の「ウクレレピクニックインハワイ」という野外フェスに出演させていただきましたが、今考えると本当にそれは奇跡のようなもので、あのときハワイに行けて、パフォーマンスが出来て、本当にありがたかったです。帰国してから本当に大変な毎日になりましたから。(その時のjournal)
きっとみんなも同じ思いだと思いますが春の自粛期間からこの冬まで本当に「あっと言う前」で、何にも成し遂げてない気がしていました。全てがストップして、その新しい世界への自分のやり方もまだ構築できないし、しばらくは慣れなくて、これでいいのか? こんな風に生きていくのがいいのか? でもこれは私のせいではないし、、、何が正解でどうすればいいのか、よくわからないであっという間に初冬になってしまったと思います。
いつも以上にゆっくりした日々の中で、やっぱりアルバムをリリースしたい!という思いが大きくなってきました。昨年ダメだったけど、今年はどうかな?とまた山陰の持田氏に連絡し、持田氏から笹倉氏に連絡をつないでいただき、あっという間にレコーディングする運びになりました。それは笹倉氏が「OK」してくれたからです。ありがとう!!笹倉P!!!!
11月2日の自分の誕生日からレコーディングが本格的にスタートしました。初日が誕生日なんてこのアルバムがきっと上手くいくに間違いない!! という思いを胸に抱えて(笹倉氏には恥ずかしくて言えなかったです、、、、) オリジナルのクリスマスソング「Aloha Christmas To You」のバッキングのウクレレ入れ、仮歌のボーカル入れなどを先に。どんどんレコーディング作業していきました。笹倉氏からベースの伊賀さん(伊賀大先生とよんでます)とドラムの北山ゆうこさん(ゆうこさん最高!!)に参加していただき、また音が変わっていく作業も楽しかったです。
ウクレレつながりの世界口笛チャンピオンの分山貴美子さんにも口笛を吹いていただきました。素敵だった!! これからももっと私の作品にピヨピヨしてもらいたいな。また笹倉氏から素晴らしいミュージシャンの方々につないでいただき、短期間の間にどんどんと仕上げていただきました。もちろん笹倉Pはコーラスもギターもベルもギロも、本当にマルチにやっていただきました。有難や。
Specialだったのは私の主宰するウクレレスクールのこども生徒にコーラスに参加していただきました。みんな上手にやってくれた! あとはハイキングのお友達にスタジオに来てもらってFeliz Navidadのスペシャルな部分を収録してもらった!! 嬉しかったです
Silent Night をウクレレだけで終わる予定だったけど、スタジオから自宅へ帰る車の中でふと昔に母と「きよしこの夜」を一発どりしたことを思い出しました。あのmp3データ、どこにあるかな? 昔のPCのデータだから昔のHDに入っているかな?
昔のポータブルのハードディスクを探し、その中で何時間もかけて、ようやく母とのヂュエットソング「きよしこの夜」の音源を見つけました。
真夜中にPC前でそのデータを開いて聞きました。12年ぶりに母の歌声を聞きました。PC前で号泣しました。懐かしい母の声。上手くないけど温かみのある母の声。ああ、ずっと声が聞きたかったのだなあと。この12年ずっと聞きたかったんだなと。胸の奥に閉まっていた多いが溢れて、夜中にひとり、大号泣しました。
その音源をスタジオに持って行ったのは、もう締め切りの1日前、作業するのはその日を含めてあと2日しかないという日に、無理を承知でポータブルUSBスティックに入れた音データをスタジオに持参し、笹倉氏に聴いていただきました。
スタジオの大きなスピーカーでまた母の声を聴いてまた号泣しました。笹倉氏の背中を見ながら号泣しました。
とてもパーソナルすぎて入れない方がいいかもと思ったけど、笹倉PがOKしてくれて、いい感じに波に紛れて母の声はアルバムの収録曲として誕生しました。嬉しかったです。
家に帰ってベッドの上で寝ている母に聴いてもらいました。少し恥ずかしそうでした。でも嬉しそうでした。
あれから実は母の容態が急変しました。今週は病院に搬送され、いよいよサヨナラか、と思ったけど、とても素晴らしい先生に出会い、素晴らしい提案をしていただきました。まだsurviveしてます!!この土日だけ退院させてもらい、そして14日月曜からまたしばらく入院します。この決断が後によかったと思いたいです。
母の生きるやる気を引き起こした、(笑)、今回のアルバム、とってもいい作品になりました。 笹倉Pが本当に上手に私をプロヂュースしてくれました。この作品に関わってくれた皆さん、本当に感謝でいっぱいです。ありがとうございました。まだまだ書き足らないけど、とにかく7曲のクリスマスソング 「Merry Christmas From LinaLina」 ぜひ聴いてください。 配信でもお楽しみいただけますが、CDも作りました。CDで欲しい方はweb shop からご注文ください!!
(収録曲 / Track list)
Aloha Christmas To You -island ver-
Mele Kalikimaka
Jingle Bell Rock
White Christmas
Winter Wonderland
Feliz Navidad
Silent Night
配信 DL streaming
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